最近忙しくて昨日ようやく6月のボーナスの金額を確認しました。とはいえ私の職場では給料明細は各自で印刷する方式なので通帳に振り込まれた金額の確認だけです。そろそろ印刷をしないといけません。私はかつてえらい目に遭わされたので給料明細は印刷し必ず手元にファイリングしています。なぜなら
年金が支払われてなかったのです!
いやほんとびっくり事案です。その時のことと給料明細の大切さをお伝えできたらと思います。
そもそも何が起きたのか・・・
そもそも私の職場は正社員も給料明細がもらえない職場でした。職場で使用しているパソコンから確認する方式でしたが、そのパソコンは各部署1台しかなく、しかも持ち出し禁止。印刷もできないようになっており、印刷するためには庶務に行き、印刷理由を申請書に記載して印刷してもらわなければいけませんでした。
どういう職場だと思われる方はいると思いますが、私の就職した時代は就職氷河期。世論は公務員の給料は下げるべき、無駄遣いはするんじゃないという風潮。公立病院の職員も例に漏れずコスト削減に勤しんでいました。で、何を思ったのか当時の上層部は用紙代削減のため給料明細の印刷を取りやめたのです。
しかし、その状況はあまりにもよろしくありません。特に私の指導者だった先輩は転職されてきたこともあり、新人の私に「印刷はしにくいと思うけれど、せめて画面は写真に撮って保存しておきなさい。」と言いました。そこから10年以上経過し、自由に印刷可能となったので(ていうか発行しないのは違法です公立病院だったのに・・・)、毎月せっせと印刷をし、ファイリングを行っていました。
そして、数年前公立病院の経営母体が変わりました。転職に関して記事を書くときに載せようと思いますが、病院というものは外見はそのままに、経営母体が変わることはよくあります。この時に残留する職員は公務員から一般企業職員に変わりました。保険証なども切り替わり、せっせと会社に尽くす日々を過ごしていたわけですが、その年の10月にとある通知が届きました。
年金未払い通知書です
本当にびっくり仰天しました。最初詐欺かと思いましたから。封筒も分厚い振り込み用紙が入っていたので物々しさバッチリです。慌てて最寄りの年金事務所に連絡し(詐欺かと思ったので封筒に記載された番号ではなくちゃんとネットで検索した番号にしました)、確認するとなんと私、第1号被保険者になっていたんです。
「いや、私正社員ですよ。主任ですよ。役職付きですよ。」
あまりに驚き、電話口でそう口走ってしましました(電話口の職員さんすみません)。そもそも年金は労使折半です。保険証の色やら給料明細の内容などを口頭でお伝えすると、職員さんも大困惑。私が一般企業職員になったのは4月であり、通常は1ヶ月以内には切り替えが行われるためありえないこととのこと。しかも給料明細にはしっかりと控除の欄に記載がされている。とりあえず確認が取れるまで支払わずに(40万円ほど払わなければならなかったので)年金事務所から職場に問い合わせる方針となりました。
ちなみにこの際にiDeCoもやっており、被保険者区分が違うため約3ヶ月投資することができませんでした(確認と再開でややこしい事態となりめちゃくちゃ大変でした)。
で、そこから約1ヶ月後、私の年金区分は無事に第2号被保険者に戻りました。ちなみにその間職場からの連絡は一切ありませんでした。切り替えてなかった理由も説明はありません。いまだに不明なままです。ただ2ヶ月後の給料明細に遡及の欄ができ、約3万円ほど返金がありました。
でもこれ私以外にもいたようなんです。
そこから数日後、職場の子が私のところにやってきて、こう尋ねました。
「吉成主任さん。住民税って払わないといけないんですか?なんか通知書が家に届いて・・・。」
( ;∀;)。住民税は給料天引きで会社が納付します。給料明細にも控除の欄に記載があります。とりあえず支払わないように伝え、通知書を持ってその子と一緒に庶務に行きました。事情を説明すると庶務の人が「またか・・・どうなっているのか・・・」とぼやきながら担当者へ連絡してくれることになりました。「また・・・」ということは複数人同じ目にあっている人がいるようで(後日また違う職員が私に聞いてきました。)その子も支払わなくて良いことが確認が取れました。でもここで私が思ったことは一つ
(税金未納とか絶対ここの経営管理ザルじゃないか・・・)
経営状態にヤバさを感じ、転職の二文字が心によぎりました。役職つきで結構いい値段の給料をもらっていましたのでその時は転職はしませんでした。しかし、その半年後、私は全力で転職活動を行い、年末退職となるのでした(今年退職します)。
自分のお金が何に支払われているのか知ろう!
私が年金事務所に問い合わせた際に役に立ったのは給料明細書でした。私は新人時代に助言してくれた先輩から控除の欄もしっかり見るように教えられていたので年金事務所の人にもスムーズに伝えることができましたし、最低限の税金の知識はありましたので、相談してきてくれた子に対応することができました。
普通の、普通の会社はこのようなことはないと思うのですが、やはり自分の身は自分で守るべきであり、もらうお金、支払っているお金の意味は最低限知っておかなければならないなと肝に命じた一件でした。
自分を守るためには知識が入ります。ちょっとずつで良いので知っていきましょう!