本日Xのトレンドに奈須きのこ先生が上がっていました。どうやらFGOの奏章Ⅲ新霊長後継戦のシナリオを担当されたようですね。
奈須きのこ先生は小説やゲームなどで活躍されています。ゲームやアニメ好きならば『Fate』シリーズや『月姫』などは知っているのではないかと思います。
私は数ある作品の中で、デビュー作である『空の境界』シリーズが大好きです。中学生時代にこの作品に出会い、その世界観に魅了されてしまいました。
今回はそんな空の境界について語っていきたいと思います。
奈須きのこ先生の作品は何がおすすめ?〜名作・空の境界とは?〜
奈須きのこ先生の代表作はやはりデビュー作でもある「空の境界」です。
主人公の両儀式とヒーローである黒桐幹也の二人を取り巻く7つの事件からこの物語は構成されています。
奈須きのこ先生の世界観を知るためには不可欠な作品であり、先生の関連作品である「Fate」シリーズや「魔法使いの夜」にも空の境界の登場人物は登場してきます。
主人公の両儀式はかつて2年間「死」という概念に触れ続けたことで、「死」というものが何かを理解してしまいます。また、その際に元々自分の中にあったもう一人の「織」が亡くなってしまいます。
織を失った喪失感、孤独感、織の想いを胸に抱え、両儀式は自分の目覚めを待っていたかつてのクラスメイト・黒桐幹也と関わることで、今の式としての想いを形作っていきます。
奈須きのこ先生の作品は一人一人の登場人物の想いや生き方、信念が細かく作り込まれています。特に第5章・矛盾螺旋に登場する臙条巴の恋心や家族への想いはとても繊細に切なく書かれています。
奈須きのこ先生の始まりの世界をじっくり味わえる作品。それが「空の境界」なのです。
空の境界の世界をより楽しむには?
私は空の境界の世界をより楽しむためにはぜひ劇場版アニメを見ることをおすすめします。
劇場版を手掛けたのは「鬼滅の刃」で一躍有名になったアニメ制作会社ufotableです。
繊細かつ丁寧な作品である劇場版「空の境界」は小説と同様、全7作品であり、15年以上たった今でも、現代のアニメーションに見劣りしない作品となっています。
劇場公開数40館前後であったにもかかわらず興行収入約3億円、全7章の観客動員数は26万人という数字を叩き出しました。
また、この映画のために結成された音楽ユニット・Kalafinaは映画終了後も活動しつつづけ、2018年には武道館ライブも行いました。現在は解散してしまいましたが、その歌唱力は聞く人を魅了し続けました。
目で見ても、耳で聞いても素晴らしい作品となった空の境界は奈須きのこ先生の世界を映画という形で世に体現してくださいました。気になる方はぜひ見ていただけたらと思います。
コメント