フランス人は10着しか服を持たないから学ぶ人生とは?

読書生活

本日7月26日に2024年パリオリンピックが始まります。私はフランスと聞くといつもジェニファー・L・スコットさんの書かれた「フランス人は10着しか服を持たない」という本を思い出します。

この本は「人生の豊かさとは何か?」を考えさせてくれる本です。ぜひ人生の節目節目に読んでほしい内容になっています。

あなたは自分に満足してますか?

「フランス人は10着しか服を持たない」はよく断捨離本と勘違いされることがあるようだが(私も購入した時断捨離コーナーに置いてあったのを覚えている。この頃世間は断捨離ブームであった)、実際は人生の豊かさに関して問いかける本だ。

今あるものを大切にすること、自分を大切にすること、人生で何が大切か考えることを主人公が留学したパリでの生活をもとに書かれている。

今、SNSでは煌びやかな人たちがたくさんいる。小さなスマホの画面には無数の自分じゃない人の暮らしが溢れている。

しかし、他人の暮らしが見えることは果たして幸福なのだろうか?私は他人にはなれないし、他人は私にはなれない。誰かに憧れて努力するのは素晴らしいことだが、それだってその誰かにはなれないのだ。

この本の作中にbien dans sa pean とういうフランス語のフレーズが登場する。「ありのままの自分に満足している。」という意味だそうだ。私はこの言葉が大好きだ。自分の長所や短所を知り、受け入れて、自分というスタイルを人生の中で作っていく。簡単そうに見えて意外と難しいが大切なことだ。人生の短さと、だからこそ自分を大切にせよというこの本のメッセージが伝わってくるフレーズである。

自分を大切にしよう

今の世の中は色々な物で溢れている。気がつくと、家の中が物で溢れているなんて人は多いはずだ。特に服は生活必需品なために、たくさん持ちがちだ。ショッピングモールやアウトレットモールなどほぼ服屋である。

だからこそ、購入するときに、私の心を満足させる服かよく検討したいと思う。人生は短いし、服を着れる回数など知れている。ときめかない服や似合わない服をきている時間など、もったいなくて仕方ないのだ。それは服だけではなく、食事でも、家のインテリアでも、交友関係でも同じことが言える。自分の価値観を理解して、生きることの大切さを教えてくれる本だ。刊行から7年たった今でも、ふとしたときに読み返したい、大切な一冊である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました