アラフォーのお仕事事情

お仕事

歳をとると若いときのように体が動かなくなるものです。自分の声を聞いて仕事が選べたらと思いますがこれがなかなか難しい。

理想と現実は常に乖離しているもの

以前看護師の雑誌を見ているときに興味深い一文がありました。曰く、看護師の平均年齢とは43歳だそうです。自らの職場を見てみると確かに1〜3年目が全体の1/3を占めていて、少しの50歳以上の人が少しいる。そして30代〜40代がごっそりいない。多少いる30代〜40代は私のようにおひとり様か男の看護師か、働くことにパートナーや家族ががめちゃくちゃ理解があって協力してくれる人くらいです。図式で言うとワイングラスのようになるのでしょうか?ぜひ病院機能別に看護師の年齢別配置の中央値を出してもらいたいです。しかし、この状態、職場としてはかなり問題がある状態です。社会人の仕事、特に看護師の指導者に適した年齢というのは30代前後と言われています。学生の実習担当を担う看護師が得ることのできる資格の一つに“臨地実習指導者”というものがありますが、その研修も受講可能研修者を45歳までと区切っていました。なのに、現場ではほとんどその年代がいない。つまり、指導者がいないという問題が発生しているのです。

看護師のお仕事はいっぱい

 看護師の業務を定義している保健師助産師看護師法(通称保助看法)には看護師の業務を下記のように定義しています。

この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者もしくはじょく婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを生業とするものである。

だが、しかし、医療の発達ととものこれが変わってきているのです。ちなみに上記は現在では病院に勤める看護師の最低限の能力となっています。そう、最・低・限です。

実際は患者だけではなく、家族の状況把握や社会資源の利用の調整、点滴投与などの医療行為、学生や地域住民への広報活動、実地指導、看護研究、病院経営への参画などなど多岐に渡ります。上記の最低限にこれが降ってくるわけです。そして、それを行う中心は中堅看護師と呼ばれる、30代前後です。でも皆さん知っていますか。30代前後って子育ての時期なんです。しかも昨今は晩婚化してきており、最悪子育ての一番手がかかる時期に親の介護も降ってくるわけです。仕事もプライベートも大忙しなこの年代は正直体力がいくらあっても足りません。そこに夜勤まで降ってくるんですよ。なんの無理ゲーだと感じます。そして、看護師というのは自分の看護師としての考え(看護観)を学生の頃よりひたすら考えさせられています。上手く患者に向き合えないと、やりがいがなくなり、心が折れます。やらなきゃいけないことが多すぎるこの年代は患者に割く時間はどんどんなくなっていくわけで、こうして一番大切にしたい年代は己の思いと生活と仕事を天秤にかけて退職して行ってしまうのです。そして前述の指導者がいないため新人が育たない。ちなみ上のお姉様の中には昭和の劣悪な看護師の世界を体験していることをそのまま引き継いでいる方もいるので、未熟な看護師はいじめられて、退職してしまうのです。そして患者のケアの質はどんどん落ちていく。負の連鎖ですね。

アラフォー女はこう考える

色々ネガティブなことを記載しましたが、私は自分を大切にできない人は誰かを大切にできない人だと思います。職場なんてたくさんあるので、健康を害してまで続ける必要性はありません。体力が落ちてきたらそれに見合う職場に移動を申し出て、できなければ違うところで働けばいいのです。家族や自分を犠牲にしてまでそこにいる必要性はありません。無理をさせるようなところにいては自分が壊れてしまいます。また、平気でいじめをする人とも関わらないのが一番です。いじめを黙認するようなところで働いてはいけません。自分が壊れてしまいます。

そんな私も12月には今の職場からおさらばします。管理職のくせにと散々揉めましたが、生きてきた半分くらいは人生が残っているので損切りすることにしました。辞めさせたくないなら、ちゃんといてくれるように努力を怠った、会社に原因があるのですから。

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